歯科用語集

エナメル質

用語 読み方
エナメル質 えなめるしつ

歯の構造

エナメル質は、歯の表面にある部分です。
成分は、95%がカルシウムとリン酸です。4パーセントが水分、1%がタンパク質です。

エナメル質の99%は無機物でできています。骨は一般的に約70%が無機物です。

エナメル質の厚さは平均2~3mmと薄いですが、熱いものや冷たいもの、酸性の食品など、歯がシミると感じさせるものが、刺激に敏感な内部の層(象牙質)に触れないよう保護する役割を果たしています。

また、硬いので食物をかみ砕いたりする働きがあります。
その硬さはどれくらいかといいますと、

物質の硬さを測る単位に「モース硬度」というものがあり、それぞれの硬さが1~10の10段階であらわされます。
例えば私たちに身近なものをモース硬度で測ると、チョークが「1」、鉄や真珠は「4」、ガラスは「5」という具合になります。

歯の硬さはどの程度かといえば、表面にあるエナメル質のモース硬度は「7」。
これと同等の硬さのものに水晶があります。
ちなみに骨のモース硬さは「4~5」ですから、歯は鉄やガラスよりも硬く、また体の中で最も硬い組織だということがわかります。

この強いエナメル質ですが、酸には弱く、溶かされてしまいます。
ステファンのカーブでお示しして通り、虫歯ができてしまいます。
エナメル質を大切にしましょう。

この記事の執筆者:加藤 誠也

加藤歯科医院 院長 加藤 誠也
医療法人社団 加藤歯科医院 理事長
加藤 誠也

1984年(昭和59年)北海道大学歯学部卒業卒業と同時に、北海道大学歯学部第二保存科(歯周病科)へ入局、1994年(平成6年)札幌市東区にて、加藤歯科医院を開業、現在に至る。
インプラント学会所属。年間100本以上のインプラント埋入の実績を持つ。

  • 日本口腔インプラント学会
  • 北日本口腔インプラント研究会
  • クリニカルヘルスプロモーション研究会所属
  • その他、多数の学術セミナーの終了認定証を受ける

加藤院長の書籍(共著)「人はなぜ歯科医院にいくのか」

加藤雅也 共著 人はなぜ歯科医院に行くのか?

札幌市東区北30条東の加藤歯科医院

北30条東8丁目のバス停から徒歩1分、駐車場13台分完備

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