歯科用語集

下顎前突(反対咬合)

用語 読み方
下顎前突(反対咬合) かがくぜんとつ(はんたいこうごう)

下顎前突とは、図のようにかみ合わせが下あごの方が前に出ている状態のことです。反対咬合とも言います。

下顎前突(反対咬合)

この図は永久歯ですが、乳歯列でも下顎前突になることがあります。
その原因は、上あごの成長不足です。乳歯列の下顎前突を放置していると、上あごの成長の障害になります。
そのため、ほとんどの場合で永久歯でも下顎前突になってしまいます。
その時点で、軽度であっても思春期の体が大きく成長する時期に、下顎骨の成長はピークになりますので、下顎前突状態がさらに進んでしまうのです。
乳歯列で反対咬合があった場合、早めに治療を開始することで、良好な結果を得ることができます。開始時期は、5歳くらいが最適です。

下顎前突には、見た目の問題のほかかみ合わせに大きな問題があります。
このようなかみ合わせの場合、犬歯誘導ができなくなるのです。
多くの場合、奥歯がこすれてあごが動くようになります。
あごの関節に近い部分は、犬歯の部分と違って大きな力がかかります。
そのために、歯周病が進行しやすくなったり、治療した歯が、破折しやすくなってしまいます。

そのために、結果として早く歯を喪失してしまう方が多いです。
歯並びに関しては、見た目の問題が大きく取り上げられます。
もちろん、それもとても大切なことですが、歯の喪失のしやすさから見ますと、下顎前突や、開口は、早期に治療すべき状態であると考えます。

心配なことがありましたら、歯科医院でご相談ください。

この記事の執筆者:加藤 誠也

加藤歯科医院 院長 加藤 誠也
医療法人社団 加藤歯科医院 理事長
加藤 誠也

1984年(昭和59年)北海道大学歯学部卒業卒業と同時に、北海道大学歯学部第二保存科(歯周病科)へ入局、1994年(平成6年)札幌市東区にて、加藤歯科医院を開業、現在に至る。
インプラント学会所属。年間100本以上のインプラント埋入の実績を持つ。

  • 日本口腔インプラント学会
  • 北日本口腔インプラント研究会
  • クリニカルヘルスプロモーション研究会所属
  • その他、多数の学術セミナーの終了認定証を受ける

加藤院長の書籍(共著)「人はなぜ歯科医院にいくのか」

加藤雅也 共著 人はなぜ歯科医院に行くのか?

札幌市東区北30条東の加藤歯科医院

北30条東8丁目のバス停から徒歩1分、駐車場13台分完備

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