歯科用語集
歯根膜
用語 | 読み方 |
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歯根膜 | しこんまく |
歯は根の部分が、骨に植わっているので歯が動かずにしっかり噛むことができるのです。
その歯と、骨(歯槽骨といいます。)をつないでいるのが歯根膜という膜です。とても大切な役割があります。
歯根膜の役割
- 歯を歯槽骨に固定する
- 0.1ミリから、0.3ミリくらいの厚さがあり、衝撃がダイレクトに歯槽骨に伝わるのを防ぐ。ハンモックの役割。
- 噛んでいる感覚を伝えるセンサーの役割。食べるときに重要な役割です。
- 歯を異物と認識させない役割。
外傷などで歯が抜けてしまったときには、乾燥させると歯の根の表面の歯根膜が壊死してしまいます。
そうさせないようにするためには、生理食塩水や専用の保存液がベストです。
なければ、そのまま抜けたところに押し込むか、口の中に保存するなどして、できるだけ乾燥を避けてください。
もちろん、すぐに歯科医院を受診してください。
歯根膜が生きていると、そのまま歯を植えると(再植といいます)、歯は再び元の状態に戻ります。
ただし、歯髄の血管は切れてしまい、歯髄は壊死してしまいますので、歯髄の治療が必要になります。
根尖の開いている幼弱永久歯などは保存できる可能性があります。
歯根膜が死んでいると、いったんは再植できても、アンキローシスと言って骨と歯が直接結合してしまいます。
そのうちに、骨の細胞が歯を異物と認識して、歯を溶かす細胞を作ります。
そうすると、数年で歯がだめになってしまうのです。
インプラントの代わりに、不必要な智歯などを抜歯して、欠損部に移植する抜歯再植術という方法がありますが、歯根膜の保存がうまくいくかどうかがとても重要なのです。
歯の根の外側には、セメント質という層があります。そのセメント質が歯と歯根膜を結合する役割があります。
この記事の執筆者:加藤 誠也
医療法人社団 加藤歯科医院 理事長
加藤 誠也
1984年(昭和59年)北海道大学歯学部卒業卒業と同時に、北海道大学歯学部第二保存科(歯周病科)へ入局、1994年(平成6年)札幌市東区にて、加藤歯科医院を開業、現在に至る。
インプラント学会所属。年間100本以上のインプラント埋入の実績を持つ。
- 日本口腔インプラント学会
- 北日本口腔インプラント研究会
- クリニカルヘルスプロモーション研究会所属
- その他、多数の学術セミナーの終了認定証を受ける
加藤院長の書籍(共著)「人はなぜ歯科医院にいくのか」
札幌市東区北30条東の加藤歯科医院
- 住所 / 札幌市東区北30条東7丁目3-18
- 電話番号 / 011-722-8020
- 診療時間 / 午前 9:00 – 13:00 午後 14:30 – 19:00(土曜は午前のみ)
- 休診日 / 土曜午後・日曜・祝日
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