歯科用語集

SRP(スケーリング&ルートプレーニング)

用語 読み方
SRP えすあーるしー

歯石とは、歯についている歯垢に唾液に含まれるカルシウムやリン酸がプラークに沈着して(石灰化)、石のように硬くなったものが歯石です。

歯石

【図の解説】
下の前歯の裏側に歯肉縁上歯石がついている状態です。歯石の周りの歯肉が赤くなっているのが分かります。これは炎症のせいです。ブラッシングをすると出血してきますが、丁寧なブラッシングをしているとだんだん出血しなくなってきます。歯ぐきの形が変形しているのがわかります。歯石を取った後は、歯ぐきがやせていて、歯と歯の間に隙間ができてきています。こうなる前に、早期に治療を受けましょう。

歯垢は、歯ブラシでとることができますが、歯石はとることができません。
歯石除去用の特別な器具が必要になります。
基本的には、歯科医院でとってもらうことが必要です。
良く患者さんから、歯石除去が痛かったというお話を聞きますが、加藤歯科医院では痛みの出にくい器具を使っていますので、無痛的に歯石除去ができます。
私も時々とってもらいますが、気持ちいいくらいです。

歯石には、着く部位によって区別があります。
歯周ポケットの上につく歯肉縁上歯石と、ポケット内につく歯肉縁下歯石です。
歯肉縁上歯石が、いわゆる歯石と言われているものです。
色は薄い黄色みをおびている白になります。
タバコを吸う方は、やにが付きますので、黒っぽく見える場合もあります。
歯肉縁下歯石は、歯周ポケット内にありますので、基本的には見えません。色は、黒い色になります。

歯周病の治療は、原因の除去が基本になります。

  1. お口の中の細菌を、まずは歯ブラシ、歯間ブラシ、フロスなどで除去していくプラークコントロールが基本です。
    プラーク(歯垢)が、除去されることで歯ぐきの炎症、腫れが治っていくので歯ぐきの腫れ、出血が減少していきます。
    それに伴い、口臭も減少していきます。
  2. 次に、歯肉縁上の歯石を除去していきます。これをスケーリングといいます。
    手用の器具や、超音波スケーラーなどを用います。浅い部分についている歯肉縁下歯石も除去します。
  3. その後、歯肉縁下歯石の除去をしていきます。痛みの有無によって麻酔をする場合もあります。
    基本的にはキュレットという手用の器具を使って除去していきます。除去した後の歯の表面がガタガタすると、汚染物質が付きやすくなりますので、平たんにしてきます。
    これを、SRP(スケーリング&ルートプレーニング)といいます。

保険治療の場合、ブラッシングの確認、スケーリングの後に、治癒期間を開けてから歯周組織の検査をしていきます。
初期の歯周病の場合は、それだけで治ってしまう場合もあります。
検査の結果、4ミリ以上の歯周ポケットがあり、歯肉縁下歯石の存在が確認された場合(歯の根の表面が、ざらざら、ガタガタしているのでわかります。)
次の段階の、SRPへ進んでいきます。

札幌市東区北30条東の加藤歯科医院

北30条東8丁目のバス停から徒歩1分、駐車場13台分完備

午前 9:00 – 13:00 休診
午後 14:30 – 19:00 休診 休診

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