歯科用語集

仮歯(かりば)

用語 読み方
仮歯 かりば

歯にかぶせ物を作る場合、かみ合わせの確認のために、あるいは一時的に審美的、機能的目的のために着けるのが仮歯になります。

当然、後で外せるような弱い接着剤で、つけています。

一応、歯があるように見えてしまい、これで安心して通院をやめてしまう方や、治療が終わったと誤解してずっと仮歯のままにしてしまう方がたまにいらっしゃいます。

しかし、これは危険です。以下に説明しておきます。

  1. 虫歯になりやすい:仮歯はそもそも最終的なかぶせ物よりも適合が悪いです。
    しかも、弱い接着剤でつけていますので、つけた縁から虫歯になりやすいのです。せっかく作った土台の周りに、虫歯ができてしまうと、最悪抜歯や、再治療になってしまいます。
  2. かみ合わせが悪くなる:仮歯は、柔らかいプラスチックでできています。(即時重合レジンというもので作っている場合がほとんどです。)
    そのために、食事をしているとどんどんすり減っていってしまいます。
    かぶせ物を作るために、最低1.5ミリくらいの隙間が必要になるのですが、それがなくなってしまうことがあります。
    すり減った分、歯が伸びてしまうからです。
    そうすると、かぶせ物を作り直さなければいけませんし、神経のある歯の場合、神経を取らなければならなくなってしまうこともあるのです。
    かみ合わせが悪くなると、あごの調子が悪くなり、顎関節症になってしまう可能性もあります。

このようなことがあり、仮歯を長く使うと、結局再治療になり、治療期間や費用も余計にかかってしまいます。
抜歯や顎関節症のリスクもあるのです。

虫歯やかみ合わせを守るためにも、仮歯は仮歯として、短期間で使用を終わらせるようにしましょう。

いわゆる入れ歯の場合には、仮歯というものは保険では認められていません。
では、例えば前歯がたくさん抜歯になってしまって、入れ歯になるのだけれども、まずはすぐに入れてほしいという場合はどうすればいいのでしょうか?それについては、即時義歯という項目で説明させていただきます。

札幌市東区北30条東の加藤歯科医院

北30条東8丁目のバス停から徒歩1分、駐車場13台分完備

午前 9:00 – 13:00 休診
午後 14:30 – 19:00 休診 休診

PAGE TOP