か強診の施設基準が認定されました

「か強診(かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所)」の施設基準を満たした認定歯科医院です

加藤歯科医院は、歯科外来診療環境体制加算の施設基準を満たした歯科医院ですが、さらに『か強診』の施設基準も満たすことができ、7月1日より認定されました。

か強診とは?

か強診とは、かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所の略です。
地域包括ケアシステムの一環として、虫歯や歯周病の重症化を防ぐための予防・メインテナンス、噛む・飲み込むといった口腔機能維持のサポートが行える医院を評価する制度です。

『地域の関係者との連携体制を確保しつつ、口腔疾患の重症化予防や 口腔 機能の維持・向上を推進する観点から、かかりつけ歯科医の機能の 評価 について、地域における連携体制に係る要件及び継続的な口腔管理 ・指導 に係る要件を見直す 。』と診療報酬改定の要綱に書いてあります。

認定には、安全性の高い診療を行っていることだけでなく、医療や介護を含めた幅広い知識を持ち合わせていることが求められ、厚生労働省が定める基準を満たす必要があります。

患者さんへのメリット

  1. エナメル質初期う蝕管理ができるようになりました。毎月の、フッ素塗布が保険でできます。
  2. 歯周病安定期治療(SPT)が、患者さんの口腔内の状況に合わせて、最高毎月できるようになりました。(今までは、3か月に一回がほとんど。)
  3. 来院できない患者様に対し、口腔内の管理・指導などの訪問診療で保険が適用になります。

かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所(か強診)って何?

少子高齢社会の進展とともに、近年歯科領域では、子どものう蝕減少、高齢者における現在歯数増加とう蝕の問題、歯周病患者の増加、全身疾患のある患者の増加といった変化が生まれています。
このような状況において、従来の「治療中心型」の歯科治療だけでなく、今後は「治療・管理・連携型」歯科治療の需要増加が予想されます。

以上のような背景から、「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所(以下、か強診)」が新設されました。
かかりつけ歯科医療機能をより推進する観点から、歯科疾患の重症化予防に関する継続的管理や地域連携等の実績の評価等、かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所の施設基準の見直しが行われました。

将来必要とされる歯科医院のかたちとは?

治療中心型歯科医院』から、『治療・管理・連携型歯科医院』への転換

治療中心型歯科医院とは?

歯の形態の回復>口腔機能の回復

治療中心型歯科医院とは?  歯の形態の回復>口腔機能の回復

治療を繰り返すことで、だんだん歯は悪くなっていってしまいます・
かつては、虫歯の洪水と言われていた時代もありますが、歯科医療自体が治療中心であり、予防の必要性は一部の歯科医院で叫ばれていましたが、一般的ではありませんでした。
保険治療も、疾病保険と言って、病気を治すために使うのが保険治療であり、予防についてはごく限られたものだけでした。それが、状況の変化によってだんだん予防の必要性が、重視されるようになってきています。

今まで予防の重要性を訴えてきましたが、国の方針転換があり、加藤はとても心強く感じています。

治療・管理・連携型歯科医院とは?

歯の形態の回復<口腔機能の維持・回復

治療・管理・連携型歯科医院とは? 歯の形態の回復<口腔機能の維持・回復

今後の歯科医院に求められるものは、う蝕や歯周病を減らして、抜歯を少なくし、う蝕のない、欠損のない健康な口腔状態を目指していくことです。

かつては、80歳代では数本しか歯が残っておらず、高齢者といえば総入れ歯が当たり前という時代は終わりました。80歳で、20本の歯を残そうという8020運動もありましたが、平成28年度で、51.2%の方が達成し、さらに増えていく傾向があります。
加藤歯科医院に来られる高齢者の方も、歯の多い方が増えてきているのです。
(最低でも20本以上の機能する歯があれば、大抵の食べ物は噛みくだくことができ、食生活にほぼ満足することができるといわれています。)

その他、高齢化社会を迎えるにあたり、治療の難しさ、リスクの増大が予測されています。そのため

  1. 自立度の低下
  2. 全身的な疾患
  3. 加齢による航空の変化
  4. 歯の喪失のリスクの増加

などの状況に対応できる歯科医院が必要とされてきます。

かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所は、これから求められていく治療・管理・連携型歯科医療ができる歯科医院と認定された歯科医院といえるのです。

加藤歯科医院では、これからも地域の方に安心して通っていただける歯科医院として、精進していく決意です。
心配なことなどありましたら、何でもご相談ください。

か強診の施設基準とは?

かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所(か強診)届出済歯科医院は次の基準を満たしています。
(1)歯科医師が複数名配置されていること又は歯科医師及び歯科衛生士が それぞれ1名以上配置されていること。
(2)次のいずれにも該当すること。
ア 過去1年間に歯周病安定期治療(Ⅰ)又は歯周病安定期治療(Ⅱ)をあわせて30回以上算定していること。
イ 過去1年間にフッ化物歯面塗布処置又は歯科疾患管理料のエナメル質初期う蝕管理加算をあわせて10 回以上算定していること。
ウ クラウン・ブリッジ維持管理料を算定する旨を届け出ていること。
エ 歯科点数表の初診料の注1に規定する施設基準を届け出ていること。
(3)過去1年間に歯科訪問診療1若しくは歯科訪問診療2の算定回数又は連携する在宅療養支援歯科診療所1若しくは在宅療養支援歯科診療所2に依頼した歯科訪問診療の回数があわせて5回以上であること。
(4)過去1年間に診療情報提供料又は診療情報連携共有料をあわせて5回以上算定している実績があること。
(5)当該医療機関に、歯科疾患の重症化予防に資する継続管理に関する研修(口腔機能の管理を含むものであること)、高齢者の心身の特性及び緊急時対応等の適切な研修を修了した歯科医師が1名以上在籍していること。なお、既に受講した研修が要件の一部を満たしている場合には、不足する要件を補足する研修を受講することでも差し支えない。
(6)診療における偶発症等緊急時に円滑な対応ができるよう、別の保険医療機関との事前の連携体制が確保されていること。
(7)当該診療所において歯科訪問診療を行う患者に対し、迅速に歯科訪問診療が可能な歯科医師をあらかじめ指定するとともに、当該担当医名、診療可能日、緊急時の注意事項等について、事前に患者又は家族に対して説明の上、文書により提供していること。

(8)(5)に掲げる歯科医師が、以下の項目のうち、3つ以上に該当すること。
ア 過去1年間に、居宅療養管理指導を提供した実績があること。
イ 地域ケア会議に年1回以上出席していること。
ウ 介護認定審査会の委員の経験を有すること。
エ 在宅医療に関するサービス担当者会議や病院・介護保険施設等で実施される多職種連携に係る会議等に年1回以上出席していること。
オ 過去1年間に、栄養サポートチーム等連携加算1又は栄養サポートチーム連携加算2を算定した実績があること。
カ 在宅医療又は介護に関する研修を受講していること。
キ 過去1年間に、退院時共同指導料1、退院時共同指導料2、退院前在宅療養指導管理料、在宅患者連携指導料又は在宅患者緊急時等カンファレンス料を算定した実績があること。
ク 認知症対応力向上研修等、認知症に関する研修を受講していること。
ケ 自治体が実施する事業に協力していること。
コ 学校校医等に就任していること。
サ 過去1年間に、歯科診療特別対応加算又は初診時歯科診療導入加算を算定した実績があること。
(9)歯科用吸引装置等により、歯科ユニット毎に歯の切削や義歯の調整、歯冠補綴物の調整時等に飛散する細かな物質を吸引できる環境を確保していること。
(10)患者にとって安心で安全な歯科医療環境の提供を行うにつき次の十分な装置・器具等を有していること。
①AED
②パルスオキシメーター
③酸素供給装置
④血圧計
⑤救急蘇生セット
⑥口腔外バキューム

この記事の執筆者:加藤 誠也

加藤歯科医院 院長 加藤 誠也
医療法人社団 加藤歯科医院 理事長
加藤 誠也

1984年(昭和59年)北海道大学歯学部卒業卒業と同時に、北海道大学歯学部第二保存科(歯周病科)へ入局、1994年(平成6年)札幌市東区にて、加藤歯科医院を開業、現在に至る。
インプラント学会所属。年間100本以上のインプラント埋入の実績を持つ。

  • 日本口腔インプラント学会
  • 北日本口腔インプラント研究会
  • クリニカルヘルスプロモーション研究会所属
  • その他、多数の学術セミナーの終了認定証を受ける

加藤院長の書籍(共著)「人はなぜ歯科医院にいくのか」

加藤雅也 共著 人はなぜ歯科医院に行くのか?

関連記事

  1. 口臭の原因、予防対策、そしてあなたの健康への影響とは?

    口臭の原因、予防対策、そしてあなたの健康への影響とは?

  2. 歯ぐきケアジェルPCX

    歯ぐきケアジェルPCX – 歯周病と虫歯の予防の…

  3. コロナ予防には歯磨きも

    コロナ予防には歯磨きも

  4. 歯の黄ばみを予防する方法

    歯の黄ばみを予防、改善する方法

  5. 加藤歯科医院のコンフォート 『痛くなく、外れにくく、何でも食べることができる』入れ歯

    加藤歯科医院のコンフォート 『痛くなく、外れにくく、何でも食…

  6. 加藤歯科医院のコロナ感染対策

    加藤歯科医院のコロナ感染対策

PAGE TOP