歯科用語集

カリエスリスク

用語 読み方
カリエスリスク かりえすりすく

細菌のリスク

細菌の量:毎日歯を磨いていると思いますが、磨いているのと磨けているのは違います。
赤く染めだしをしたり、探針で触ったりして清掃状態の確認をしてみます。
習慣的に、いつも歯の間に磨きの腰があるようでしたら、そこからう蝕は発生しやすくなります。

どんな種類の細菌が多くいるのか

ミュータンス菌

この菌の種類は紙面にコロニーを作り、低いPHでもさらに酸を作り出すことができる能力を持っています。
とりわけ、初期の脱灰には重要な役割を果たします。(参考:ミュータンス菌

ラクトバチルス菌

通常、この菌が多いということはシュクロースの摂取量が多いということを示しています。
しばしば、う蝕の深部に見られることが多いことから、脱灰の後期に重要な役割を果たすといわれています。

細菌のリスク検査では、この2種類の菌を培養して、細菌の量を調べます。

食習慣のリスク

食習慣のリスクは、接種している食品の質(発酵性の炭水化物の量:PHを低くする)と、食品を取る頻度が問題になります。(参考:ステファンのカーブ
食事を記録して、問題点があるかどうかを調べます。

唾液のリスク

唾液には、下がったPHを改善する(つまり虫歯の発生を予防する)という重要な役割があります。
唾液リスクには、分泌速度、とその緩衝能(PHを改善する能力)のリスクがあります。

唾液分泌速度

パラフィンをかみながら、5分間連続して唾液を試験管に吐き出してもらい、その量を測定します。
成人の正常な分泌速度は1~3ml/分です。
0.7ml/分よりも分泌が少なければ分泌速度が遅いと環がられます。

唾液の緩衝能

その接種した唾液を、試験用紙に垂らして、PHの緩衝能を調べます。一般に唾液分泌の少ない方は、その緩衝能も低いといわれています。

カリエスリスクの判定には、この3つの因子を調べることが多いです。
ご自分のリスクを調べたら、それが低くなるような行動を起こしましょう。

この記事の執筆者:加藤 誠也

加藤歯科医院 院長 加藤 誠也
医療法人社団 加藤歯科医院 理事長
加藤 誠也

1984年(昭和59年)北海道大学歯学部卒業卒業と同時に、北海道大学歯学部第二保存科(歯周病科)へ入局、1994年(平成6年)札幌市東区にて、加藤歯科医院を開業、現在に至る。
インプラント学会所属。年間100本以上のインプラント埋入の実績を持つ。

  • 日本口腔インプラント学会
  • 北日本口腔インプラント研究会
  • クリニカルヘルスプロモーション研究会所属
  • その他、多数の学術セミナーの終了認定証を受ける

加藤院長の書籍(共著)「人はなぜ歯科医院にいくのか」

加藤雅也 共著 人はなぜ歯科医院に行くのか?

札幌市東区北30条東の加藤歯科医院

北30条東8丁目のバス停から徒歩1分、駐車場13台分完備

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